牛乳は本当に身長に効くのか？
「牛乳をたくさん飲めば背が伸びる」──こんな話を聞いたことがある方、多いのではないでしょうか？
今回はその真相を医学的な視点から整理してみます。
牛乳は確かにプラス。でも“牛乳だけ”では不十分
牛乳はカルシウムが豊富で、骨を丈夫にする働きがあります。
研究でも、カルシウムをしっかり摂取している子どもは身長の伸びが良いという結果が報告されています。
つまり「牛乳を飲む＝骨の材料を補う」という点ではプラスです。
しかし、ここで重要なのは 牛乳だけでは身長は伸びない ということ。
成長にはカルシウムに加えて、以下の栄養素が欠かせません。
- ビタミンD：カルシウムを骨に取り込む働きをサポート
- 亜鉛：成長ホルモンの分泌や骨の伸びに必要
- タンパク質：骨や筋肉をつくる主要な材料
この4つをバランスよく摂ることが、身長を伸ばすためには必須です。
おすすめの食べ合わせ
例えば、
- しらす干し＋すりごま＋納豆
この組み合わせならカルシウム、ビタミンD、亜鉛、タンパク質をバランスよく摂取できます。 - まさに成長期にぴったりの“成長サポート三銃士”です。
牛乳の飲みすぎには注意！
牛乳をたくさん飲めば飲むほど良い、というわけではありません。
実はカルシウムが鉄の吸収を妨げるため、飲みすぎると鉄欠乏性貧血（いわゆる「牛乳貧血」）のリスクが高まります。
そのため目安としては、1日コップ1杯（200ml）程度。
どうしても2杯目が欲しいときは、アーモンドミルクやオーツミルクなどに切り替えるのもおすすめです。
これなら鉄の吸収を妨げにくく、栄養バランスも向上します。
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