「首の寝違い」と言われる症状の原因・症状・検査・診断・治療法や対策について説明します!

首の寝違いとは?

「寝違い」とは、睡眠中の不自然な姿勢や筋肉の負担により、首や肩周辺に痛み・動かしにくさを感じる状態になることをいいます。

この症状は誰にでも起こり得るもので、朝起きた際に突然気づくことが多いです。

今回は、首の寝違いに関する原因や治療法について詳しく解説しています!

原因

寝違いの主な原因についてお話しします!

首の筋肉に負担のかかる姿勢での睡眠

長時間、首が不自然な角度に固定されることで、主に首の後ろの筋肉や背骨をつなぐ靭帯に負担がかかることで発症のきっかけとなります。ストレートネックが原因のこともあります。

筋肉の疲労や緊張

日常生活でのストレスや長時間のデスクワークにより、首周りの筋肉を十分に動かさない状態が長引くことで、寝違いが発生しやすくなります。

寒さによる筋肉の冷えや、それに伴う血行不良

夏場でも冷房の影響や、冬場の寒さで筋肉が冷えて硬くなることで、寝違いのリスクが高まります。

症状

寝違いの際に見られる症状としては、痛み頚部の突っ張り感が目立ちます。

• 首や肩の痛み

• 首を動かす際の可動域の制限

• 周辺筋肉のこわばり感や張り感

• 痛みが肩や背中にまで広がり

症状が軽度であれば時間とともに自然に改善する場合もあります。

痛みが強い場合や症状が長引く場合には別な疾患が隠れていることもあるので注意が必要です。

検査と診断

寝違いによる痛みの原因は、レントゲンなどの検査では判明しないことがほとんどです。

実際の症状と、首の痛みの原因として多くある、寝違い以外の別の疾患の除外をすることで診断します。

またストレートネックがあると寝違いが起きやすいので、レントゲンで確かめます。

触診: 筋肉や関節の状態を確認します。

画像検査: レントゲンやMRIで他の疾患の有無を確認します。

痛みの原因が寝違い以外の疾患(ヘルニアや頚椎症)である可能性もあるため、適切な診断が重要です。

治療法

基本は安静で自然治癒が見込めますが、症状がひどい場合は鎮痛剤や筋弛緩薬を使うこともあります。

安静

痛みが強い初期段階では、患部を安静にすることが第一です。炎症を抑えて痛みを引かせます。

温熱療法

冷やすよりもむしろ、血流を促進するために温めることが有効です。

薬物療法

痛みが強い場合には、鎮痛剤(痛み止め)筋弛緩剤を処方します。

リハビリテーション

ストレッチや軽い運動で筋肉をほぐし、再発防止を図ります。

トリガーポイント注射

局所麻酔と筋弛緩薬、場合によってはステロイドなどを痛みのある部分に直接注射することもあります。

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まとめ

寝違いは一見軽い症状に思えますが、正しい対処と予防が重要です。放置すると慢性的な首の不調に繋がることもありますので、症状が続く場合は専門医の診察を受けることをお勧めします。

※「寝違い」は正式な医学病名ではありません。一般的には 急性筋・筋膜性疼痛(Acute Musculotendinous Pain)頚部捻挫(Cervical Sprain/Strain) などとして扱われることがあります。また、症状の程度や発生機序によっては、例えば「筋筋膜痛症候群」や「頚椎症性神経根症」などの病名が適用される場合もあります。
寝違いのような症状が続く場合や、痛みが強い場合には、他の疾患(椎間板ヘルニアや神経根障害など)の可能性も考慮する必要がありますので、専門医の診察を受けることをおすすめします。