【専門医師が解説】骨延長とは?身長を伸ばす手術の実態とリスク

身長治療

骨延長って本当に身長が伸びるの?」
「リスクや後遺症は大丈夫?」
「どこで受けられるの?」

そんな疑問を抱えている方へ、このブログ記事では骨延長手術の経験豊富な医師の視点から“骨延長手術”の実際と注意点をわかりやすく解説します!


骨延長とは?|骨を人工的に伸ばす手術

骨延長(脚延長)とは、骨を意図的に骨折させて、その治癒過程で徐々に引き伸ばすことで骨の長さを伸ばす治療法です。

正式には「骨延長術」や「脚延長術」とも呼ばれます。

骨延長の基本的な流れ

  1. 骨を一度切断(骨折)する。人工的に骨折を作る。
  2. 仮骨(骨の赤ちゃんのような組織)ができるのを確認する。
  3. 1日約1mmずつ少しずつ引き延ばす。
  4. 仮骨が硬い骨に変わり、骨が「長くなる」。

骨延長で何cm身長が伸びる?

一般的に、片脚で最大5cm、両脚で合計10cm程度の身長を伸ばすことができますね。

ただし、安全性と身体への負担を考慮すると、片脚あたり3〜4cm程度が現実的でしょうかね。


骨延長はどんな人が受けている?

病気や外傷後の治療目的

  • 外傷や骨髄炎後の左右脚長差の補正
  • 発育不全や変形矯正

美容目的・整容的側面から

  • 身長を伸ばしたい大人(20〜40代男性に多い)
  • 海外(韓国・アメリカ・インドなど)での自由診療が主流

骨延長のメリットとリスク

メリット

  • 見た目の改善(脚長差の補正・身長アップ)
  • 自尊心や自己イメージの向上

デメリット・リスク

  • 感染症
  • 神経損傷(電動速度の低下・感覚麻痺)
  • 尖足(アキレス腱短縮によるつま先立ち状態)
  • 筋力低下・歩行障害
  • 長期リハビリ(半年~1年以上)
  • 再手術(金属の除去など)

特に神経や筋肉は骨の成長に“ついていけない”ことがあるため、合併症のリスクが非常に高くなります。


骨延長のダウンタイムはどのくらい?

  1. 手術後1週間程度は延長せずに待機
  2. 1日1mmのペースで延長(3cmなら約1ヶ月)
  3. 骨の硬化期間に半年以上
  4. 体重制限・装具使用期間:6ヶ月〜1年
  5. 最終的に金属の除去手術も必要

➡ 最低でも1〜2年の治療期間と考えておく必要があります。


骨延長はどこで受けられる?日本と海外の違い

地域特徴
日本先天疾患、外傷後後遺症の治療がほとんど
韓国・アメリカ美容目的での骨延長が活発。専門施設・症例多数。
アルメニア・ロシア・インド・ベトナム etc…手術費用が比較的安い国も存在。

骨延長は誰にでもおすすめできるのか?

いいえ、できません。基本的にはお勧めはできません。

骨延長は高いリスク・長期間の制限・精神的なストレスを伴う、非常に特殊な治療です。

「なんとなく背を伸ばしたい」といった動機では絶対におすすめできません。

適応となるのは、明確な目的と覚悟を持った人だけです。

また、リハビリへの強い意志が必要不可欠となります。


まとめ|骨延長手術は最終手段の選択肢として

骨延長は骨を伸ばして身長を伸ばすことができる夢のような手術です。

しかし、これは決して簡単な道ではなく、人生をかけて向き合う治療です。

  • 実際に効果はあるが、リスクも大きい
  • リハビリの質が結果を大きく左右する
  • 実施するなら症例数が多い海外の医師を選ぶべき

👇骨延長についてもっと知りたい方へ

今後のブログでは、実際の費用や体験談、具体的な手術法の違い(クロス法・片脚法)についても紹介していきます。

それではまた次回以降で、骨延長についてさらに深ぼった記事も作成していきます!

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